Ryzen7 5800Xの在庫が4月に入り突然潤いだして簡単に入手できるようになったので、思い切って購入に踏み切りました。
ただ、Ryzen9 5000シリーズはなかなか在庫も潤いませんね。(個人的な使い方だと本命はこっちだったり…)
『Pentium III』の時『Windows ME』で組んだのが個人的な自作の始まりですが、実はCPU換装ってCore 2 DuoをCore 2 Quadに換装した時以来で、今回で2回目なんです。CPUを換えるタイミングで毎回PCは組み直してたのですが、最近のRyzenの伸び方を見てると触りたくなってしまったのです。
因みに自作に関して無駄にキャリアは長いのですが、知識はそんなにありません。時に間違った事も書いてる可能性もありますがご了承願います。
手に入らないPS5を諦めて、Ryzen7 5800Xを購入したら翌日にPS5が手に入ったうえに同時に届いて浮かれてたら奈落の底に垂直落下。
イージーなはずだったCPU換装が、自業自得で沼に早変わりした時のお話です。
少し長くなりますのでお時間がある時にでもどうぞ。
【換装開始】
早速、換装作業に入るわけですが5800Xは発熱も凄いと聞いていたので、今回はCPU交換ついでに空冷から簡易水冷へと変更しました(初)。
あまりここらへんの知識がない為、調べていると値段そこそこで冷える奴MSI MAG CORELIQUID 360Rを購入。
つーことで今回はCPU換装と簡易水冷を取付けていきます。
意味は無いですが記念撮影。
まずはCPUクーラーから外していきます。
CPUが出てきました。CPUソケットの下側(画像では)にあるレバーを上げてCPUのロックを解除します。
取り外し完了しました。
そして5800Xを取付けます。
シールの切り方が適当すぎてちょっと笑ってしまいました。
取付け完了。
CPUは一旦ここで置いといて次は簡易水冷の取付けを行います。
いざ開封。
思ってたより大きくて重かったです。360mmなので120cmの冷却ファンが3つ付いていますね。
説明書は至ってシンプルですが組立自体は複雑でもないので十分です。
ファンの送風の方向は少し悩んでしまったので動画を検索して参考にしました。
とりあえずラジエーターに冷却ファンを取付けます。
ファンからは4pinの電源とRGB用のケーブルが出ていてごちゃごちゃ感。正直、ファンは光らんでも良かったかな…。
ケースにもともと付いてたRGBファン(真ん中)を取り外すのが面倒だったので、ラーラジエーターを天井につけることに。
なので天井についてたファンを全面に移植(上と下)しました。因みに上と下のファンは白色に発色するやつです。
コレがちょっと選択ミスだったかも。前面にラジエーターを取付けてた方が簡単だったかも。
結果ですが天井は取付けギリギリでした。
天井にラジエーターを付けて水冷ポンプをCPUソケットに取付けてとりあえず組付けは完了。
AMDの場合はラジエーターを取付けてしまうと、簡易水冷のポンプは取り外しが非常に簡単なんで、億劫にならずにCPUの換装ができそうです。(AMDは取り外しの際、『スッポン』と呼ばれる現象に注意してください。)
ただ簡易水冷はメンテナンスフリーな分、故障すると修理が難しいので交換になってしまう模様です。
【そして電源オン…本当の戦いが始まった。】
ここからが何時もドキドキする瞬間『電源』をオンにする時です。
ま、焦らしても仕方ないので電源ボタンをポチッとするとPCに明かりが灯ります。
しかし、何故かいつまで経ってもモニターに画面が出てこない…。
『あれ?』
おかしい??Q-LEDも特にエラーを吐き出してるわけじゃないし、なんやろ?
この時に気付くべきでした…
PC側の問題じゃなくスプリッター(分配器)に異常があった事に。
そうとは気づかず慌てて旧CPUに戻してみるも映像が映らない。
『換装中にやってもうたか?』と旧CPUでも映らなくなり焦りまくる私。
新CPUと旧CPUを3回ぐらいは入れ替えて確認をしまくったでしょうか。
それでも映らず途方に暮れていると、ある事に気づきました。
スプリッターの【IN】のLEDが点灯してないのです。
『これかぁー!』
とスプリッターの電源を抜き再起動させると映りました。
映像機器は上記の画像の様に繋いでいるのですが、スプリッターが映像信号を認識していなかっただけだったんです。
しかも一度PCの電源を落として起動させると、またスプリッターの電源引っこ抜いて再起動させないと映像信号を認識しなくなる見事な故障っぷり。
なんでこのタイミングなの?(笑)
気づかなかった私もマヌケだけどタイミングが悪すぎる…
とりあえずちょっと使い勝手悪く使うのを止めていたマトリックスタイプのやつを代用して映像問題はクリア。
そして原因がわかってホッとしたのもつかの間。
これでようやくかと新CPUに交換するべく、CPUをソケットに載せた時に違和感が…。
『あれ?なんかちゃんと入ってない気が…』
なんか外周のピンが何本か曲がってるような…
ルーペもなく老眼のおっさんにはどこが折れてるまで確認ができない。
この時点で日付が変わって月曜日の3:30。明日の仕事に差し支えても問題なのでこの日は諦めて寝ることに。
【CPUを救出する】
ルーペは注文したものの、会社にあるルーペをお借りしてさっさと帰宅。
原因解明2日目。
このお借りしたルーペが優秀で(結局私が買ったものは使わなかった)、ハッキリとピンが倒れているのがわかる。
外周のピン数本が倒れており、中でも酷い倒れ方してるのは1本だけだったのは不幸中の幸いか。
直し方を検索。『ルーペ』と『爪楊枝』と『0.5mmのシャーペン』でイケるらしい。
一番酷く倒れてるのは爪楊枝で少し起こしてあげ、あとはシャーペン突っ込んで倒れているピンを垂直に戻す。
ルーペで丁寧に目視確認し倒れているピンを垂直に戻していく。
この日ほどルーペとシャーペンに感謝した日はない。
なんとか全てのピンを修復し、いざ取付けへ。
何の違和感もなくすっとソケットに入った!
『コレはイケる!』と早速電源を入れてみるが、Q-LEDがDRAMエラーを吐き出している…。しかもたまに再起動を繰り返す。
旧CPUに戻しても同じ症状。
そしてメモリ一枚挿しなら(A2B2チャンネルのみ)起動することに気付くが意味がわからない。
『なんでや?』
最善の注意を払ってまたもや旧CPUに交換するがエラーはついたまま…。
『なんでや?』
もはや頭の中はこの言葉で埋め尽くされている。
しかし、ここで冷静に?考えてみる。
新旧CPUで同じ現象が起きたって事はCPUが原因じゃないって事になる。
調べると電源かマザーボードの可能性が高いらしい。
この時点で日付変わって1:30。
もう眠いし埒が明かないわで原因をマザーボード(M/B)に絞って新しいのを注文する事に。
痛い出費だがCPUを失うよりは良い。
もしM/Bが原因じゃなかったら白目になるしかないが、一つずつ調べるしかない。
M/Bの到着を待って復旧作業再開へ。とりあえずこの日は力尽きて就寝。
【マザーボード交換に託す】
翌日、沼にハマって3日目。
とりあえず購入するM/Bを決めなければならない。
今使っているのはASUS TUF GAMING X570-PLUSなのだが、正直、X570チップを使い切ってないというかオーバースペックの様な気もしてた。
PCIex4を使ってるのはグラボだけだしM.2のストレージもGen3を使っている。
という事で、これもいいタイミングかもしれないしでB550チップのM/Bを購入する事に決定。
最新規格が使える数は幾分減るが私には丁度良いかもしれない。
予定外の出費も痛いので一番ポイントが溜まっているショップで厳選する事に(笑)そこで、交換するにあたってM/BのレイアウトもピッタシきそうなM/Bを発見。
ASRock B550 PG Velocitaである。
次はASRockで組もうと思ってたメーカーだし、このPCも組む直前にASRockからASUSにM/Bを変更した経緯もある。
兎に角、14時までに注文したら明日には届くらしい。とりあえずこの日はポチって久しぶりに少しAPEX LEGENDSやって早めに就寝した。
翌日、沼4日目。
仕事から帰るとM/Bが届いていた。
早速、交換作業に取り掛かる。これでダメならもう知らない(笑)
という事で簡易水冷のポンプの部分を取り外します。
先程も書きましたが、ホント取り外ししやすいです。AMDだからかこの簡易水冷だからかはわかりませんが。
新しく購入したASRock B550 PG Velocitaを開封。
M/Bを開封する瞬間が好き(笑)
しかしバッチリハマるレイアウトだ。
取付けていたASUS TUF GAMING X570-PLUSを取り外しました。(右側)
CPUを移植?してケースに取付後、各電源を差し込んでいきます。
メモリも最初は1枚でとかも思いましたが、あまり意味無さそうなので2枚装着しました。
取付け完了で電源をいつでも入れる状態になりました。
さて、ドキドキの通電タイム。
ポチッ…
画面に何も映し出されないが、初回起動なので少々待たないと(はず)…
すると
来ました!!
メモリもちゃんと32GBを認識してくれています!
おそらく換装を繰り返してるうちにM/Bを壊してしまってたのでしょう。
Winsows10も問題なくインストールされました。
自分で招いたミスが重なり余分な出費もしましたが、とりあえずは無事換装が終わって良かったです。
それから、換装してから1週間以上(4月19日現在)が経ちますが問題なく稼働して、CinebenchR23のベンチマークもほぼ基準通りの数値が出ています。
かなり疲れましたが、結局はこんな事してる時間が好きなのかもしれません。
長文駄文、失礼いたしました。
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